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1 少子化対策の推進について
・少子化問題を総合的な観点で捉え、対策を講じる必要があると考えるが、所見を問う。
(福祉部長答弁)
少子化対策をはじめといたします子ども家庭施策の充実は、重要課題の一つでございまして、結婚、妊娠、出産、子育てを希望される方が、その希望を実現していただけるよう、ライフステージに応じた切れ目のない支援を進めていく必要があると認識しております。
お示しの今年度策定いたします「大阪府子ども計画」につきましては、「少子化社会対策大綱」も含め一元化された、国の「こども大綱」を勘案して策定することとしておりまして、今年度新たに設置した「大阪府子ども家庭審議会」におきまして、4月から審議をスタートさせたところでございます。
また、計画策定に向けて、市町村をはじめ、関係者等に少子化対策・子育て支援等に関する課題やニーズを把握するための調査を実施しているところでございます。
今後、その調査結果を踏まえますとともに、他自治体の動向にも注視させていただきながら、計画及び住民に身近な市町村への有効な支援策の検討を進め、子ども家庭施策のより一層の推進に取り組んでまいります。
2 入試制度の改善について
・選ばれる府立高校を目指すためには複数校志願の導入等、入試方法の検討が必要と考えるが、所見を問う。
(教育長答弁)
これまで、大阪府公立高等学校入学者選抜においては、公教育が果たすべき役割として、高等学校への就学機会を保障するとともに、生徒が主体的に学校選択を実現できることを基本的理念のひとつに掲げ、実施してまいりました。
府教育庁といたしましては、今後もこの理念を大事にしながらも、現在、諮問しております学校教育審議会の答申を踏まえ、府立高校の魅力化とともに、子どもたちが希望する進路を実現できる入学者選抜の制度につきまして、しっかりと検討してまいります。
3 大阪公立大学のさらなる発展に向けた取組みについて
①森之宮キャンパスの整備状況について問う。
(副首都推進局長答弁)
大阪公立大学につきましては、令和4年度に統合以降、教育研究環境のさらなる充実を図るため、分散している基幹教育及び同種分野の学部について、同じキャンパスへの集約化を進めております。
お示しの森之宮キャンパスにつきましては、都心のキャンパスとして全学の学生が一堂に集う基幹教育や文学部、リハビリテーション学科等を配置するとともに、大学が進める都市シンクタンク機能や産学官民連携のヘッドクオーター機能を担うイノベーションの創出拠点として、新たに整備を進めているところでございます。
現在、建物の基本的な構造が概成し、本年度中に建物を竣工、令和7年度前半に学部等の移転を完了し、秋の開設を予定としてございます。
②秋入学の検討状況について問う。
(副首都推進局長答弁)
大阪が国際都市をめざすうえでは、大学が知の拠点として国際力を強化する必要でございます。
秋入学の導入につきましては、国内外から多様な人材を受け入れ、大学の国際化を推進するとともに、日本や世界で活躍できるグローバル人材を育成し、あわせて、大阪の国際化に寄与することをねらいとした新たな取組の一つとして、大学から提案があったものでございます。
大学に設置したワーキンググループにおきまして、現在、次期中期目標期間におきまして、すべての大学院と一部の学士課程での導入を目指し、導入に向けた課題整理や対応策の検討を進めております。
大阪公立大学において秋入学を円滑に実施できるよう、府市としても法人と連携してまいります。
4 千里川土手の整備状況について
・千里川土手の整備について、進捗状況を問う。
(都市整備部長答弁)
千里川土手の整備については、今年3月に、議員お示しの協議会におきまして、原田緩衝緑地と一体的に整備する「千里川土手原田地区かわまちづくり計画」を作成し、今月、豊中市が国への登録申請を行ったところでございます。
本計画では、多くの来訪者が長時間滞在し、にぎわいが創出されるよう、飛行機の離発着を間近で鑑賞できる芝生広場や階段形式の堤防に加え、親水空間の整備を行うこととしております。
現在、国に申請している登録が完了した後、千里川土手の右岸におきまして、万博開催中の一部供用をめざし、府は階段形式の堤防の整備を、豊中市は堤防道路の美装化を実施することとしており、今後も府と豊中市が連携して取り組んでまいります。
5 大阪・関西万博の開催に向けた取組みについて
①大阪・関西万博開催時の防災対策の検討状況を問う。
(万博推進局長答弁)
万博開催時の防災対策につきましては、博覧会協会が学識経験者や大阪府市、消防や警察等の関係者で構成する「2025年日本国際博覧会安全対策協議会」におきまして、昨年12月の防災基本計画を踏まえ、さらに検討が深められております。
本年3月に開催された第6回の協議会では、避難のあり方につきまして、大規模な災害が発生した際、会場内や夢洲内で一時的に滞在する場所の確保や、夢洲から島外に避難する場合のオペレーションに加えまして、備蓄物資の具体的な内容や必要な備蓄量などにつきまして、議論が重ねられているところでございます。
現在、このような議論を踏まえまして、実施計画の策定に向け詰めの調整がなされており、第7回の協議会を経まして、本年夏頃に取りまとめられる予定でございます。
大阪府・市といたしても、協会をはじめ、関係機関としっかりと連携しながら、こうした計画を広く周知を図ることで、万博を安全・安心に開催できるよう、万全を期してまいります。
(再質問)・本年夏頃に取りまとめられる計画に、具体的な避難のあり方について盛り込まれるのかを問う。
(万博推進局長答弁)
現在、南海トラフ地震も含めました大規模災害が発生した際、夢舞大橋や夢咲トンネル等の避難ルートについて、安全確認に要する時間や避難経路に関する協議を進めているところでございます。
引き続き、関係者と連携しながら、こうした具体的な避難ルートも含めまして、本年夏頃に実施計画を取りまとめることとしております。
②経費縮減の取組みが広く伝わるよう、取組内容等の見える化をすべきと考えるが、所見を問う。
(万博推進局長答弁)
会場建設費や運営費に関しましては、人件費等の上昇などによる先の増額時とあわせまして、協賛の獲得や仕様の見直しなど、会場建設費で約157億円、運営費で約228億円の縮減の取組み内容が公表されております。
また、これらを契機に、厳格な執行管理体制の構築を求めたところ、博覧会協会内にCFO、いわゆる最高財務責任者でございますけれども、これや運営費執行管理会議とともに、外部専門家で構成する国の予算執行監視委員会も設置され、定期的・継続的に執行状況の確認・公表が行われているところでございます。
ご指摘の経費縮減の見える化につきましては、執行状況の公表とあわせて進めていくべきと考えておりまして、機会を捉えて協会に対応を求めているところでございます。
(再質問)・議員全員協議会以降に協会に対して行った、執行管理とコスト縮減の提案内容を問う。
(知事答弁)
これまで、博覧会協会に対しては、会場建設費については施工内容に新たな変更が生じる際には、事前の協議を求めるとともに、運営費についてはCFO(最高財務責任者)の設置、また第3者の有識者から成る委員会の設置を、私から提案をいたしました。それぞれ実現されているところであります。
また、これらの執行状況について、府市としても、当初予定からの増減や今後の予定の内訳等、全体像を示していくことなど、さらなる改善策を求めているところであります。
引き続き、厳格な執行管理はもとより、今後も必要な提案を行うなど、万博に対する府民市民の皆様の理解が深まるよう、取り組んでいきます。